ローの先生から

勝手に、そうじゃないと愛されない、と決めてたのは自分だったんだな。

ロースクール時代の先生からメールがきた。

ずっといい子ぶってて、ずっと頑張る子ぶってた。

それがもうできなくなって、試験には落ちて、先生からも連絡がなくなって。

もう見捨てられた、合格できない、頑張れない私なんか、失望されたんだと思ってた。

昨日、先生から突然メールがきた。

私は、もううそつけなくて、頑張れません、ってメールした。

そしたら、「相変わらず、あなたはあなたですね」(いい意味で)と帰ってきた。

私は、嘘で固めた自分しか先生はみていないと思ってた。でも、とっくにダダ漏れてたのかもしれない。

そうじゃないと愛されない、なんて、私の思考だけが信じてた世界。相手さえも、そんなこと思ってなかった。

もうこのままでいいんだ。もう隠蔽に労力をかけなくていいんだ。

ずっと勘違いだったんだ。

私ができるから、合格しそうだから応援されているんじゃなかった。

私が私だから、だったんだ。

かつて先生は言った。

「あなたは、法曹に向いている。知識はあとからでもつけられる。でも、後からつけられないものを、あなたは持っている」そういわれた。

それがなにかは分からない。

でも、私は、先生を見くびってた。何も分かってない、と思ってた。

ほんとは、自分が自分を見くびってただけ。