人は皆違うはずだった

昨日、自分と他人は全く違う生き物なのだということを、改めて感じた。

 

恐怖に生きている時、私は、目の前で起きていることも、人間も、平面で理解しようとしていた。頭で、処理できるような、そんな情報として。

 

人は、脅威だ。人は、敵だ。そう積極的に思うわけでもなく、ただ、物のように見ていたのだと思う。想定内。予定調和。私は安全でいたかった。

 

だから、一人で全部できないと何も変わらないし、何もできないと、丸抱え。できるわけないのに。

 

人生は、できないことを隠すか、できるようになるまで自分に鞭を打つ過程、と、ほんの少し前まで本気で思い込んでいた。耐えることが成長、耐えることが努力と思ってた。

 

でも、目の前にいるのは、人なんだと気づいたとき、しかも、自分とまったく違う、何もかも違う存在であると知ったとき、この人と自分の間に生まれるものが、これまでの常識では「ありえない」だったものを、現実にしていく、その唯一の可能性なのではないかと、思った。

 

人のことを頭で理解できるわけがないよ。自分のことも。私は自分のことを全然知らない。今は自分のことが知りたくて仕方ない。