ダイナミックにこける

ランニングを始めた。自意識だらけだ。都会は人が多い。

走らずにラーメン食べている人やいちゃいちゃしてる人を内心裁く。お前らもやれよ、とか。意味不明。

心静かに自分の自意識をぶっこわすために身体を動かすまでにはまだ時間がかかるのか。ってか、はじめたばかりですぐに結果を求める。

 

なんてぐるぐる考えながら音楽でごまかして走ってたら、暗くて足元がよく見えず、段差に気づかず、コントかというくらいダイナミックに転んだ。

 

横を歩いていた人が目を丸くして私を見ていた。が、スルーして行った。

 

こんなにダイナミックに転んだのは10年以上ぶりだ。

 

しょぼーん。。。

 

が、ちょっとしたら、あはははははははってわらけてきた。

なんでそんなに転んでなかったん?それ、たいして動いてないからでしょ。

動いたら、転んだ。動いたから、転んだ。

そして、転んでみたら、転ぶのなんて大したことない、と知る。

あーもう大したことないんだよ、やっちゃえやっちゃえ。

 

とはいえ、両膝にすごい傷ができたので、ひよって消毒液を買う。

家についてからずっとつけてたけど、ひりひりするからもういいやと思っておふろ入った。

あーごめん、全然見てなかった、自分の脚。

 

で、ネットで傷の治し方を調べてたら、消毒液を遣わずにラップでしっとりさせるのがよい療法が載っていた。

ほんまかよ、と思ったけど、せっかくなので試してみることにした。

 

消毒液を使うべき、なんて誰が決めた。製薬会社か?あーこうやって、いろんな「当たり前」を搭載してるんだな。人生って、当たり前を当然のように再現して満足するために生きるもんじゃねえぞ。当たり前よりも、これもいけるんじゃね?を試してみることで、自分の力を引き出すために生きてるんじゃねえのか。

 

あーつまんねえー10年以上転びもしない人生って、どんだけつまんねー

 

両足のラップが明日の朝どうなってるか楽しみ。